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文作はかせ@

アルファベットの名人

国際的な学力調査でもはっきりしている通り、日本の子供たちの国語力や読解力は年を追うごとに落ち続けています。またそれと共に漢字を書く力や作文能力も低下の一途をたどっています。

本書は、そのような現状を踏まえ、子供たちに文を書く楽しさをたくさん味わってもらおうと制作されました。この教材の原稿を提供下さった方は、国語や作文指導に長年にわたって携わってこられた先生です。私共は、その先生の原稿をもとに、小社の周辺に住む小1から小6生までの子供たちにもモニターとして協力してもらい、改良を加えながら完成しました。

本書が、作文の好きな子を生み出すきっかけになることを願っています。

A4版・1色刷
本文 各49P
別冊解答集付き

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1.「書きたい!」と思う気持ちにさせる編集

先生が生徒に、「作文を書きなさい」と指示をした場合、生徒は楽しんで良い文章を書いて くれるでしょうか。子供たちが自発的に「先生! 書きたい!」と申し出るような環境を作ることが理想ではないでしょうか。

本書は、「ことば集め」「文字ならべかえパズル」「ハイパーしりとり」などを通じ、子供たちが自然に言葉に親しみ、文章を書きたくなるように作られています。さらに、「なりきり作文」や「ほらふき日記」などを通じ、「書くことが楽しくてたまらない。」という気持ちを高めていきます。

2.「ことば」→「短文」→「作文」という順で書く力を無理なく高めます

いかに楽しい教材でも、いきなり長い作文を書かされるのでは、生徒は負担を感じてしまいます。そのようなことに配慮して、本書では、まず「ことば集め」「文字並べかえパズル」など、「ことば」を書くことからスタートしています。

次に、「あいうえお作文」や「キーワード文作り」などの短文作りにトライさせます。そして最後に、作文に挑戦させます。その作文にしても、いきなり書かせるのではなく、「いつ」「どこで」「何を」などの材料集めから始めさせて、それを組み立てて書く構成になっています。このことによって子供たちは無理なく自然に文を書く方法を学んでいきます。

3.一斉指導はもちろん、個別指導,自立型個別指導にも最適です

本書は講師が授業をしなくても、子供たちが自発的に書き進められるように工夫されています。本書の編集に当たっては、公立小学校に通う小1から小6の子供たちをモニターとして集め、その子供たちに実際に問題を解いてもらいました。

その結果わかったことは、本書を小1生では30分間で4ページ,小6生で6ページほどの進度で、自発的にやり遂げてしまうということです。

その間、講師はそれぞれの子供たちの書き終わった文を読み、マルつけをしながらほめつつ、いろいろな話をしてあげます。これによって、子供たちとの深いコミュニケーションが生まれ、ヤル気も高まります。

語学学習の開始時期は、小学生からが最適です。本書を中学生になるまでに学習し終えると、その後の学習がとてもスムーズになります。

(1)講習用教材として

本書では授業の1回分を1ゲートと呼んでいます。1ゲートは6ページからなり、「ことば」、「短文作り」、「作文」が各2ページずつとなっています。

1ゲート分を完了するのに必要な時間は、30〜40分程度です。このことから本書は、夏期講習や土・日を使った講習で実施できます。講習回数は90分授業なら4回、50分授業なら8回が目安になります。

(2)通年用教材として

本書を通年の国語の授業の一環として取り入れることも効果的な使用方法です。その場合は、見開き2ページを1回分とし、授業の始めか終わりの10分程度を利用されると良いでしょう。

本書は全48ページの教材のため、1回分の授業で2ページ使用すると、24回分の授業で本書を完了することができます。なお、この続編としては『文作はかせA』があります。それも続けて使用いただくと、1年で48回までの授業が可能になります。

(3)家庭学習用持たせ教材として

本書は講師の授業を必要とすることなく、子供たちの力だけで解き進められる教材です。そのため家庭学習用の教材として与え、1週間に1度ずつ提出させるという方法がとれます。その後、講師がそれにマルつけやコメントをつけて返すなどの利用も有効です。

本書を通じ、子供たちの学習環境や家庭環境もかいま見ることができるので、トータルな生徒ケアの一助にもなります。

@「あなたの家族のひとりを紹介して下さい。」の質問に対しての作文 (小3女子)

 わたしのペットのニャアチは、はながピンクで、かわいいのでついさわりたくなります。
でもさわろうとしたらにげていってしまうので、あまりさわれません。ニャアチのすきな食べ物は、かつおぶしです。夜になると、かわいいなき声でねだってくるのでいつもあげています。ニャアチとの思い出は、夜にどぶねずみを、もってかえってきた事です。今でもつづいているので、わたしはよくねずみを見るようになりました。
 しゅみはねる事で、とく意な事はジャンプする事です。ときどきかみついてくるけどわたしは、ニャアチが大すきです。

A「あなたの住んでいるところを紹介して下さい。」の質問に対しての作文 (小1女子)

 わたしはきょうとの○○町にすんでいます。ちかくのゆうめいなところはしょうこくじです。よくいくところは、しょうてんがいです。△△ちゃんのうちでよくあそびます。そのあそびは、大なわです。
 ○○町はたのしい町だとおもいます。なぜなら、みんながやさしいからです。

B「あなたの住んでいるところを紹介して下さい。」の質問に対しての作文 (小6女子)

 私の住んでいる所は、近くに商店がいがあります。そこには、スーパーやお花屋さんパン屋さん薬きょくなどもあります。買い物には、とても便利です。この商店がいの中でも私はよく本屋さんに行きます。
 とうふ屋さんにも行きます。そこは、こんにゃくやおから、コロッケなどさまざまな物が売っています。そこのおばさんは、いつもニコニコしていて私の顔を見ると「こんにちは」といってくれます。

C「さしすせそ作文」(「さしすせそ」を使った短文作りの練習です。) (小6女子)

 

N塾

御社の「文作はかせ@&A」を使って、小学生低学年向けの作文指導をしているのですが、昨年、指導している子どもたちのうち3名が、『第41回JX童話賞』の優秀賞(3年1名・2年1名)、奨励賞(3年1名)を受賞しました。指導している私がびっくりする快挙でした。これからも、どうぞよろしくお願いします。