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英語の名人V
受験用の英語問題集は世にたくさんありますが,そのほとんどは文法単元別か,入試問題を並べたものかのどちらかです。
さて,最近の入試問題には書き換えなどの文法問題はほとんど出題されません。また入試問題のほとんどが長文読解問題です。このような現状を考えると,上記のタイプの問題集は入試対策用としてはあまり効果的ではないと思われます。その理由は次の2点です。
@ 入試の長文問題を構成する文は,文法単元別に並んでいるわけではなく,全学年にまたがっている。そのため,文法単元別問題集で学習してもその対策にはならない。
A かといって,いきなり入試問題に当たるという学習法も,難しすぎたり,系統的な勉強ができないという点で効果的ではない。
以上のことから小社では,文法単元別問題集と入試問題集を橋わたしするようなテキストの必要性を以前から感じていました。そのため,この「英語の名人V」では,中3の文法単元に加えて,入試問題攻略の為の基本となる知識やテクニックを盛り込み,その橋わたしの役目をする教材として完成させました。
1.中3で学ぶ重要文法のマスター
第1部では、2021年の教科書改訂により新たに加わった仮定法などの中3の重要文法事項を押さえます。第1部は中3文法の復習用としてご利用下さい。
2.中1・中2の基礎を固める
第2部は中1・2の総合力修得編です。文法単元別でなく、「単語の分類」や「動詞の役割」などの切り口で復習し、中1・2の基礎を固めます。第2部を学習すると、基礎的な入試問題を解く上でのコツをマスターすることができます。
3.入試英語征服の為の土台を作る
第3部は入試対策編です。入試に出題される英文には、2つの基本構文が1つの文に合体されていたりと、ひねってあるものがよく見られます。また、出題頻度の高い対話文においては、想像力を働かせることに留意すれば、容易に解ける問題もあります。
このように、入試問題征服にあたっては一種のコツのようなものもあり、そのような対策は、本格的に入試問題に当たる前に行っておくのが効果的です。第3部では、入試英語への橋わたしの役割を果たすよう、そのような解法のテクニックを伝授します。
1.一斉指導
(1)指導方法
@第1部 上級レベルの文法編
塾での中3の文法指導が終わった段階で学習します。少し時間を与えて考えさせ、次に答え合わせをするという方法でどんどん進めていってはいかがでしょうか。
A第2部 中1・2総合力修得編
見開き2ページが単位になります。右ページの〈ポイント〉を読みながら、左ページの問題を宿題としてやらせてくるという方法が一番能率的に授業を進められるのではないでしょうか。授業では順番にあてながら答え合わせをし、解説を加えます。
B第3部 入試対策編
4ページが1単位となります。4単位ありますので、4回か2回に分けてこなしてはいかがでしょうか。そこを参考にして前3ページ分をしてくるという宿題を出すのが効果的ではないでしょうか。
(2)使用時期
@第1部
・塾のメインテキストによる文法指導終了後、復習用として少しずつ進める。
・冬休みに集中して仕上げる。
A第2部
・新中3生時の春休みから夏にかけて少しずつ進める。
・中3の夏休みに集中して仕上げる。
B第3部
・冬休みに集中して仕上げる。
・入試問題演習に入る前にやりとげる。
2.個別指導
(1)指導方法
@第1部 上級レベルの文法編
・宿題として何ページかを与え、指導する。
・その場で「チャレンジ」をさせる。それができていれば、次の単元に進む。
できない場合には、「まとめ」について解説したり、「練習」にある問題をさせる。
A第2部 総合力修得編
1)「右ページの〈ポイント〉を参考にして、左ページの問題をしてきなさい」という宿題を与える。
2)塾に来たら生徒には別の課題を与え、生徒がその課題をしているうちに宿題部分を講師が手早くマル付けをする。
3)その後、ミスした部分の間違い直しや解説を行う。
B第3部 入試対策編
4ページを1単位として宿題を与え、それを第1部の時と同様の方法で指導する。
(2)使用時期
@第1部
・塾の中3の文法指導終了後の復習やチェック用として利用する。
・冬休みに課題として与える。
A第2部
・新中3生の春休み時期から夏にかけ、宿題用として与えて少しずつ進める。
・中3の夏期用教材として用いる。
B第3部
・冬休みに課題として与える。
・入試問題演習前に課題として与える。
高知 Sゼミナール様
中3生に第2部の総合力修得編を使わせてみました。このテキストでは右ページに解法のヒントが詳しく載っています。これがとても便利ですね。最近の子供は解答集についている解説を読もうとしません。だからこのように本体の中に解説があると、生徒はそれを参考にして左ページの問題ができるので学習がスムーズに進みます。これは良かったですね。
私どもは個別スタイルなので、このテキストについては次のような指導方法をとりました。
@ 生徒には右ページを参考にしながら左ページの問題を解答させる。
A 答えは直接テキストに書き込ませ、見開き2ページを終了したら私の席まで持ってこさせる。
B その場で私がマル付けをし、間違ったところをワンポイントアドバイスする。
▼以上の方法で、いただいた10シート分をさせてみました。皆ほぼ2〜3時間でやりとげてしまいました。生徒たちの感想は次の通りです。
・前後の関係から自然に答えが決まってくる方法などが覚えられて役に立った。
・動詞などについて、今までバラバラになっていたことが、ここでは1まとめにまとめられているので、よくわかるようになった。
・対話文や決まり文句などを集中的に勉強できてよかった。今までの実力テストでは、そういうのが出るとビクビクしていたが、今度は自信をもってやれると思う。