お役立ち情報【2012/10/24】
2012年10月23日
①「中学生向け授業の映像コンテンツをこれほど持っている塾はほかにはない」と胸を張るのは秀英予備校の渡辺武社長。集団授業をしていた全国の42校舎を来春、授業映像を見て学習するiD予備校に転換する。学力別に映像が用意されており「あらゆる学力の子どもに対応できる」という。
②リソー教育は22日、同社の城北本部池袋ビル(東京・豊島)に会員制カフェ「プラスワン」をオープンする。生徒や講師、保護者らの交流拠点とする計画で、有機野菜を使った軽食やコーヒー、ジュースなどを提供する。レシピ開発や調理などを外部委託せず、好みの音楽をリクエストできるDJブースを設けるなどユニークな設計にした。
③リクルートはインターネットで大学受験講座を受講できる「オンライン予備校」事業をこのほど始めた。大手予備校で教えた経験のあるベテラン講師の講義動画を、1講座5000円の低価格で配信。経済的な理由で塾通いが難しい受験生などを主要顧客に想定する。来春には志望大学、科目別の講義を大幅に増やす計画だ。
④学習塾各社が相次ぎ公立学校の運営支援に乗り出した。栄光ホールディングス(HD)は東京都葛飾区から中学校の授業改善に関するプロジェクトを受託。早稲田アカデミーは同足立区の中学の成績上位層が対象の課外教室に現役講師の派遣を始めた。公立学校の教育水準や進学実績に対する地域住民の関心の高まりと自治体の教育改革の動きに対応しながら事業拡大を目指す。
⑤小学校の帰り道、子どもを見守る監視網が広がる一方で、安心して遊べる場は確実に減っている。共働き家庭の子を預かる学童保育も不足がち。預かり時間が柔軟で勉強や遊びも存分にさせたい……。親たちの期待に応える場が静かに広がり始めた。
⑥米国で大学の学費が高騰を続け、社会問題化している。景気停滞から大学への補助金が減る一方、最新鋭の研究設備や人気の高い教授の確保などで費用がかさむためだ。学費ローンを組んだものの卒業後も長期にわたって返済に苦しむ人も多い。大学は奨学金の拡充などで対応しているが、学費そのものの見直し論は広がらず、騰勢はやまない見通しだ。
⑦9月に開かれた中央教育審議会・高大接続特別部会。これからおよそ1年かけて大学入試の改革策を協議する部会の初顔合わせで、早くも2人の委員が、AO(アドミッションオフィス)入試を巡り火花を散らした。