お役立ち情報【2008/03/18】
2008年03月18日
(1)今年度の年間授業時数において、〇二年度の学習指導要領で定められ
た標準時数を上回る学校が増加している。小学校六年生で五五・三%と
半数を超えた。『ゆとり教育』といわれる現行要領の標準時数では足りない
と感じている学校現場は多いようで、授業増の先取りも目立つ。
(2)全国学力テストを巡り、保護者らが学校別の成績の公開を自治体に求める
動きが相次いでいる。詳細な結果は公表しないよう通知しているが、「結果
が分かれば学力改善に有効」と訴訟を起こしたケースもある。公表範囲を
拡大した自治体もあり、対応は割れている。
(3)錦江湾横断遠泳を題材にした映画『チェスト!』が鹿児島で上映中だ。
武家の子弟教育を「郷中教育」といい、その教えは「負けるな」「うそを言う
な」「弱いものいじめをするな」とシンプルなもの。その精神が遠泳にも受け
継がれている。郷中教育の精神が全国に広がることを期待したい。
(4)テレビ朝日系のスペシャルドラマ『いのちのいろえんぴつ』は、脳腫瘍に
侵された十一歳の少女が残した詩が原作となっている。若い担任教師の
目を通して、少女と周囲のふれあいを描き、命の授業が展開される。
(5)子ども一人ひとりにパソコンで作った自習用プリントを配り、習熟度別
学習を進める取り組みが小中学校で広がっている。問題の難しさや
分野を選べるのが特徴で、放課後や家庭での学習に活用されている。
子どもに自学自習の姿勢を養わせる狙いもあるようだ。
(6)横浜市で、私立中への進学予定者の割合が過去最高となった。保護
者や児童の間で公立校への不信感が根強い一方、私学志向が強まって
いることがうかがえる。今後、横浜市は小中一貫教育を導入し、市立小の
全学年の授業時間を二十時間上乗せするなど、“公教育復権”を目指した
改革を進めていく。
(7)JR南浦和駅周辺が、首都圏でも指折りの塾激戦区となっている。これ
は中高一貫校増加のため、中学受験への意識が高まっているということが
理由として挙げられる。過熱する塾間競争によって、保護者の塾を選別
する目が問われそうだ。
(8)学習研究社と出版・印刷の広済堂は、インターネットを活用した教育事業
などで業務・資本提携すると発表。学研の学習教材や雑誌と広済堂のネット
配信事業を組み合わせ、生涯学習などの分野で事業拡大を狙う。
(9)睡眠が五時間未満だと肥満リスクが高く、糖尿病にもなりやすいことが
分かった。睡眠不足だと食欲抑制ホルモンが減り、食欲増進ホルモンが増え
ることが影響したと見られる。生活習慣病を防ぐには、適度な睡眠をとること
が大事なようだ。
(10)東京都武蔵村山市は小中一貫校『武蔵村山学園』(仮称)を開校する予定だ。
隣接している緑が丘の市立第四小と第二中を統合、中央接続棟を新設して
校舎をつなげ一つにし、施設一体型の本格的な公立小中一貫校となる。