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お役立ち情報【2008/02/19】

2008年02月19日

(1)京都市立御所南小で行われている「読解メソッド」は、情報を整理し、必要な
部分を読み取って伝える力を習得する授業。ただ、周囲の理解はなかなか得る
ことができず、ベネッセの調査では、この授業をなくす、減らすべきだという小学
校教員が計六八%を占めているというのが現状である。

(2)学習指導要領が一新される。授業数増加において、教える側の工夫はもち
ろん、家庭での生活習慣や地域の協力があってこそ効果は上がる。新指導
要領は「ゆとり生活」になじんだ子供だけでなく、学校、家庭、社会にも体質
改善を迫っているようだ。
 
(3)中学受験が終わるころ、親が結果を引きずり、子どもに悪影響を与える例が
ある。親がすべきことは、子どもの努力をほめることと、頭の中から偏差値の記憶
をすっぱり消すこと。大事なのは、親が結果を受け入れ、子どもに次の一歩を踏み
出させることである。
 
(4)新学習指導要領案はゆとり教育からの脱却を鮮明に打ち出した。これまでに
消えた学習内容が軒並み復活し、繰り返し学習を徹底する。例としては、
・円周率は三・一四を用いる。
・小四以上では電卓を用いるのを止め、筆算による計算の技能を身につける。
・素数、台形の面積、二次方程式の解の公式などの学習項目復活。
・小学三―四年で、四十七都道府県の名称と位置必修。
・小五で世界の主な国の名称と位置必修。
などが挙げられる。詰め込みが過ぎれば、子供のストレスが増えていじめや不登校
などが増える恐れもある。こうした事態を避けるためにも、文科省は改訂の趣旨を
学校現場へ丁寧に伝える責務がある。
 
(5)九州大学がAO入試を廃止することがわかった。一般入試で入学した学生に比べ、
同入試の学生は入学後の成績が低いことが理由。AO入試は学生の囲い込みなど
のため拡大しているが、一方で基礎学力の担保が課題となっている。 
 
(6)愛知県扶桑町の山名小学校で、「ドッヂビー」という競技が行われている。ドッヂ
ボールに似ているが、使うのはゴム製のボールではなく、直径約三十センチの
ウレタン製の円盤。ケガが少なく、男女混合で遊べるのが魅力となっている。 
 
(7)通信添削のZ会が、学究社の大学受験部門の一部を譲り受け、「Z会ena」と
して生徒指導する。少子化で学習塾などの競争が激化し生徒確保が難しくなる中、
両社の強みである難関大学の受験指導を生かした教室運営で差別化を図る。
 
(8)ベネッセコーポレーションは理科の実験教室に幼児向けコースを新設する。幼児
向けは授業時間を小学生向けより短くし、講師一人が見る子どもの数も減らし、
実験時の安全面などを気にする親に配慮した。幼少時から子どもに科学の興味を
持たせたい親の需要取り込みを図る。