大前研一氏の「民の見えざる手」を読んでビックリしたことの1つ
に「アメリカ企業の人材戦略」があります。
アメリカ企業では最近、一流大学の出身者を採用しなくなっている
そうです。なぜかというと、その手の学生はエリート志向が強いあ
まりリスクをとりたがらない人が多いからだそうです。確かにそう
いう人の中にはいわゆる「頭デッカチ」の人も多いことでしょう。
では、どんな人を採用しているのでしょうか。
それはズバリ、イラクやアフガニスタンでの駐留経験を持つ若い
「将校」だそうです。
彼らの年齢は20代後半〜30代前半です。そして大卒ですぐに企業に
入った人に比べ、若くして多くの人間を率いたという経験を持って
います。
さらに学卒者と将校では大きな違いがあります。
将校は命を失いかねない戦場で予測不能な突発事態にも対応したと
いう経験をもっているところです。その点を指摘して、ウォルマー
トのリクルート担当部長は「彼らはすでに世界に通用するリーダー
の資質を備えている。あとは小売業について教えさえすれば良い」
と述べているそうです。
今の日本の若者は「覇気がない」とか「草食系」とか言われています。
日本が世界の中で戦える人材を育成するには、何か困難なことを乗
り越えるような経験を積んでもらうようなプログラムが必要なのか
も知れません。
さて、小社では明日から夏期休暇に入ります。私のブログは24日か
ら再開させていただきます。