ルーズベルトの選挙ビラ(1)
2010年06月30日
生きていく上において「交渉」はついて回るものです。「私は交渉が苦手です。」
と言ったところで得することは何もありません。むしろ自分の弱みを相手に見せて
しまうことで交渉はますます不利になります。
さて、1912年の米大統領選挙のことです。セオドア・ルーズベルトの選挙対策
責任者は、ルーズベルトの写真が載ったビラ300万枚が刷り上がったとき、大失
態をしたことに気付きました。
そのポスターについては、写真家から写真使用の許可を取っていなかったのです。
このような場合、著作権法上では写真家は1枚につき最大1ドルの使用料を
請求できます。もし請求されていたら、300万ドルもの大金を支払わねばなりま
せん。
もちろんビラを刷り直すにも多額の費用がかかるし、時間もありません。
さあ、この責任者はどうしたでしょうか。