社長ブログ、笑いと涙の奮闘記

シンガポールの国家戦略(2)

2009年12月25日

物価は日本の3分の2ぐらいという感じで、いつも温暖で過ごしや
すく、医療もととのっています。老後はシンガポールで暮らしたい
という人がいるのもうなずけます。

しかし、あえて国家戦略として、高額な税金をかけて買わせないよ
うにしているものもあります。

それは車、タバコ、酒などです。

車を安くするとシンガポール中に車があふれ、交通渋滞を引き起こ
します。だから台数が制限されていて夕方でも渋滞のストレスがあ
りません。そのかわり、地下鉄やバスなどが整備されています。

タバコは1箱700円位で、こんなギクッとした箱に入っています。
写真はこちら→https://www.tsumugi.ne.jp/photo/torii/091221/tabako.html

日本の感覚では、1箱千円以上といったところです。

これにもシンガポールという国の考え方がはっきり表れています。

このようにシンガポールという国は、旅行者が少し滞在しただけで
も、その国家戦略がわかります。

それに比べ、日本はどうでしょうか。

「これからの日本は世界の中でこのようにして生き残っていくのだ」
という姿勢をもっと打ち出してもいいように思います。

シンガポールの国家戦略(1)

2009年12月24日

シンガポールという国は日本の淡路島くらいの広さしかありません。
しかし大きな空港を持ち、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア
などからの玄関口となっています。そのため街中にはニューヨーク
さながら、いろいろな人種であふれかえっています。そして言語は
英語が公用語になっています。

また、シンガポールには、中国人、インド人、マレーシア人などい
ろいろな人種の人が住人でいて、宗教や言葉も違いますが、上手に
住みわけされています。

まず私は、大きな争いもなくいろいろな人種の人が暮らし、国とし
て繁栄しているということについて凄いなと思いました。資源もあ
りませんから金融などで上手にお金を生み出しているのでしょう。
公用語を英語として、どの国民にも小学生のうちから週4日以上徹
底して英語教育をしているのもそれに貢献しているのでしょう。

シンガポール塾事情(2)

2009年12月22日

さて、シンガポールの塾事情ですが、やはり日本国内同様、競争が
厳しいというのが結論です。

シンガポールには、大手建設会社の社員さんの家族など、たくさん
の日本人がいます。シンガポールの塾はその方々の子弟を相手にし
ています。

世界的な不況でシンガポール在住の日本人が減少しているという点
が最近の苦戦の原因の1つになっています。

それと同時に、シンガポールにある塾の数も増え、生徒の取りあい
となり、競争が厳しくなっています。

ところでシンガポールならではの塾の特異性もあります。それは月
謝が日本よりずっと高いということです。やはり海外に塾を出すと
なると、いろいろな面で経費がかかるため、高額になるのかも知れ
ません。

その他、シンガポールの生徒は、英語力が日本に比べ格段に高いと
か、塾への密着度が高いなど、現地でしか得られないいろいろな情
報を得ました。

理科指導レポート?

2009年12月21日

本日はモニター指導の最終日でした。

今日、生徒は保護者との懇談会の資料を持ってきてくれました。そ
の資料には、第1回から4回までの定期テスト粗点や通知表が記載
されていました。

ここ3ヵ月程指導した理科は7月のときの評定2から1上がって3
になっていました。生徒もとても喜んでいました。やはり努力が数
字になって表れるととても嬉しいものですね。

今日の指導は、湿度について復習をして、天気のところに入りまし
た。湿度の計算は[3ケタの小数÷3ケタの小数]がからんでくる
ので、てこずっていました。勉強を得意にするには、やはり小学生
から鍛えることが大切だと感じました。

最後にお母さんと今後の注意点などをお話して、今回のモニター授
業を終了しました。

私もいろいろ勉強になった指導でした。

シンガポール塾事情(1)

私の知人はシンガポールのある塾で講師をしています。先日、彼か
ら「時間ができたので一度シンガポールに来ませんか。当地の塾事
情についてお話しますよ」というメールが来ました。

「即行動」をモットーとする私は、無理矢理時間を作り、休日も使
い、現地2日の強行軍で行ってきました。

シンガポールについてまず感じたのは「活気」です。クリスマスが
近いということもあって街はすごいかざりつけがしてあります。人
通りはにぎやかで、人々の笑顔があふれ私の心もなぜかウキウキし
てきました。

それに引きかえ、日本のムードは沈みがちです。景気が悪いから暗
くなるという面もありますが、明るくしていると徐々に景気もそれ
についてくるということもあるような気がしました。

まずは身辺整理から(3)

2009年12月18日

その他として事務所や自宅の書類の整理なども行っています。これ
をきちんとすることによって、欲しいものがサッと取り出せたりし
ます。逆にこれをいいかげんのままにしておくと、何がどこにある
のかを忘れてしまい、探すのに時間がかかります。この状態だとか
えって時間をロスするために、新しいことに挑戦しにくくなります。

このことから、何事も「基本」や「身の回りの整理整頓」が大切だ
と感じています。

このようなことは勉強にも言えます。勉強のよくできる子は、机の
上の整理整頓がよくできています。逆に、机の上が乱雑だと計算ミ
スが多くなったり、探し物に時間が取られてしまうことも多くなり
ます。

何事も”Simple is best.”ということでしょうか。

まずは身辺整理から(2)

2009年12月17日

文学書は別にして、今では次のようにしてビジネス書などを読んで
います。

(1)読みながら大切と思うところはマーカーなどを引く。

(2)読み終わったら、もう一度マーカーを引いた部分を中心に読み、
さらに大切と思われたことをノートに書き抜く。

このようにすると、ポイントが頭に入りやすくなります。また電車
の中などでノートを読みかえすとさらにポイントを頭に焼きつける
ことができます。

このように最近は、1つ1つのことを雑にこなすのではなく、てい
ねいに片づけるようにしています。

食事に例えていえば、今までよくかまずにガツガツ食べちらかして
いた食べ方を、1口1口味わい、一粒残らず食べるという風に変え
てきたという感じでしょうか。

まずは身辺整理から(1)

2009年12月16日

私はつい最近まで、「身の回りの整理整頓より、先々のことが大切
だ」と考えていました。そのため、身近なことはあとまわしにして、
新しいことにどんどん挑戦していました。

例えば、読書にしてもそうです。私は本をかなり早く読んでしまう
ほうで、帰宅後、腰湯につかりながら、その日のうちに1冊を読み
切ってしまうこともあります。そして翌日、また次の本を読み始め
ます。

これにより、知識は増えますが、その本のポイントがしっかり頭に
残り、次の日からその本に書かれていたことを応用して実践できる
かというと、それはあいまいです。そして何日かたつと、その内容
も忘れがちになります。それらは潜在意識には残るのでしょうが、
もっと身につく本の読み方はないのでしょうか。

ハインリッヒの法則

2009年12月15日

「ハインリッヒの法則」は今から70年以上前に、アメリカの保険
会社の技師ハインリッヒ氏が発見したものです。「1対29対300」
という数字が知られています。労働災害は、重大事故1件に対し、
それ以前に中規模の事故が29件起きていて、さらにあやうく事故
になりそうだった出来事が300件は起きているということです。

これらは労働災害にかかわらず、交通事故などにもあらゆる場面
に当てはまるそうです。

私たちの仕事でいえば、このようなメールにもし誤字脱字がひん
ぱんにあれば、それは発行するテキストにも誤字脱字が充分あり
えることで、皆様にご迷惑をかけたり、信用を失うことになります。

塾の仕事に置きかえると、1名の退塾者の奥には、何かあったら
退塾しそうな生徒が29人、さらにその予備軍が300人いるくらいに
思うべきなのでしょうか。

世の中がますます厳しくなってきました。1人でも退塾者を出さ
ないためには、このような考え方も大切なのかも知れません。

過去と他人は変えられない(2)

2009年12月14日

人間は自分から「こうしよう!」と決めたことに対しては積極的に
行動します。一方、押しつけによる行動では、イヤイヤやるためパ
ワフルな行動にはなりません。ここで一番大切なことは、相手が心
の底から「そうすべきだ。そうしよう」とか「そうした方が気分が
いいので、そうしよう」と思わなければ、相手の行動は変わらない
ということです。

前述した、遅刻が多い生徒について言えば、頭ごなしに叱ってみて
も、その生徒にとっては「なぜ遅刻してはいけないか」とか「遅刻
すると周りにどんな迷惑をかけ、自分自身はどんな不利益をこうむ
るか」などがわかりません。

そこをストンと納得のいくようにわかってもらえるように働きかけ
るのが塾長の役目ということになります。またコーチングが注目さ
れているのもここに理由があるようです。

過去と他人は変えられない(1)

2009年12月11日

この含蓄ある言葉は、心理学者のフロイトが述べたものだそうです。
私たちはよく「あの時、ああしていたら良かったのに」とか「あの
ことさえなければ」などと後悔します。しかし、いくら悔やんだと
ころで取り返しがつきません。そのようなことに時間とエネルギー
を注ぐなら「今できること」に全力を注ぐべきでしょう。

また「他人」も変えることはできません。例えばよく遅刻する塾生
に「だめじゃないか。次からは遅刻してくるな」とどなっても効果
はありません。

よく「水を飲みたくない牛を水のある場所に連れていっても水は飲
まない」と言われます。人間も「人から言われたことに対し素直に
従おうとはしない」という習性があります。例え、脅迫、強制など
の「力」によってむりやり動かしたとしても、心は別のところにあ
るので効果はありません。では人を動かすにはどうしたらいいので
しょうか。

理科指導レポート?

2009年12月10日

本日は期末テスト後の初めての授業でした。
テスト結果は、化学分野ということで、平均点が40点台になってし
まいました。しかし、生徒は59点と立派な成績をとりました。この
ことから、生徒は指導を始める前の20点台、前回の40点台に比べ、
着実に学力がついてきたと言えます。

この要因は、私の指導が上手とかではなく、本人の学習意欲が増し、
また自信をつけてきたということです。

指導を始めた頃の生徒の心境は「私は頭が悪い。どうせやってもで
きない。」という感じで、学習や生活にあきらめをもっていました。
しかし、本人はこれまでの指導を通じ、「やればできる」という実
感をつかんできつつあります。

このような態度の変化により、自分から積極的に化学式を覚えたり
するようになりました。それが今回の好結果が得られた最大の要因
です。このことから、個別指導においても3教科をまんべんなく指
導し、それぞれの成績を上げようとする方法もありますが、この方
法のように、1教科に集中し、そこで良い結果を出し、それを他教
科に波及させていくのも良いと感じました。

今回は次のようなうれしいことがありました。

テストの反省がひととおり終わったときのことです。生徒の方から
「天気とその変化」のページを開き、「先生、今日はここを勉強し
ようよ。」と自分から言ってきたのです。

これは大きな変化です。

今までは、「さあ今日はここをやるぞ。」と私の方から言っていま
した。しかし今日は、生徒の方から申し出たのです。

人間は「やらされている」と感じているときは本物ではありません。
心と行動が結びついていないからです。人間が本当の力を出すとき
は「自分からしたい」と思って行動を起こしたときです。今日は正
にそのときでした。

やはり今日の授業はスイスイと進みました。特に今日の単元は、湿
度の計算という理科でも難しいところにもかかわらずです。生徒は
小学校でやった3ケタ同士の割り算や、歩合や%を忘れていました。
それについても積極的に挑戦し、みごと克服しました。

「生徒のヤル気を引き出すことこそ教育の原点」と感じた一日でした。

着物の知恵

京都は和服の街です。世の移り変わりによりだいぶ淘汰されてしま
いましたが、今でも室町などには呉服屋さんが軒を連ねています。

また、京都市長さんもいつも和服で通しています。さて、話は変わっ
て、学校や一般の家庭にある地球儀をグッチなどのハンドバッグに
つめることはできるでしょうか。もちろん無理ですね。しかし、日
本の伝統の「風呂敷」なら、ポケットからさっと取り出して、それ
をつつんで持ち歩くことができます。また「風呂敷」なら紅白のワ
インの瓶もかっこよくつつめたりします。

このようなところに何でも包み込んでしまう日本の文化があります。
着物もそうです。仕立て直しをすれば、背たけや体の大きさにかか
わらず着続けることができます。もちろん洋服ではこうはいきませ
ん。京都に住んでいると、呉服関係の人から話を聞くことも多く、
着物の良さをよく感じます。

プライベートブランド(2)

2009年12月08日

しかし良いことばかりでもなさそうです。

納入した品物の代金から販売促進協力金などが差し引かれることも
あるようで集計したら大赤字となるケースも出るようです。

デフレが続くと働く人の給料も下がり、そのために安い物しか買え
ず、世の中はますますデフレになるという負のスパイラルも気にな
るところです。

塾をとりまく環境も厳しさを増してきます。しかし、そのような中
にあっても、塾に通い続けていただくには、塾と保護者の密なコミュ
ニケーションが一番大切なように思われます。

日々、お忙しいこととは思いますが、チャンスをとらえできるだけ
多く、保護者や生徒の面談をされたらいかがかと思います。

プライベートブランド(1)

2009年12月07日

プライベートブランド(1)

今の日本はデフレのまっただ中です。

先日、テレビの特集番組を見ていて、デフレの牽引役ともいえるプ
ライベートブランドの実体を知って、とてもびっくりしました。

例えば、プライベートブランドでは350mlのコーラが何と15円で
す。この中にアルミ缶などの原材料費や製造費、輸送費、小売店利
益などが含まれているというのですから驚きです。また衣料品では
690円のジーンズまであるそうです。

今やプライベートブランドの売上は2兆円にものぼるそうです。

いったいどんな仕組みになっているのでしょうか。

まず製造は、全国から機械の稼働率が下がっている工場などをさが
し、値段交渉をするそうです。メーカー側は低価格でも大量注文と
なるので喜んで引き受けるところもあるようです。

さて、先週は大徳寺のあるお寺に行ってきました。紅葉と地面に生
えるスギゴケ、そして建物の美しさがうまく調和しており、思わず
息を飲みました。やはり京都には素晴らしいところがたくさんある
と再確認しました。

写真はこちら→https://www.tsumugi.ne.jp/photo/torii/091207/daitokuji.html

何のために仕事をするのか?(2)

2009年12月04日

まず1人目の人は、こう答えました。「見ての通り、石を積んでい
るのさ」。2人目の人の答えはこうでした。「教会を作るための壁
を作っているのさ」。3人目の人は、こう答えました。「立派な教
会を作り、みんなに喜んでもらうために仕事しているのさ」。

いかがでしょうか。1人目の人は「早く終了時間が来ないかな」と
思いながら機械的に仕事をしているかも知れません。しかし、3人
目の人は、完成した立派な教会を頭にイメージして、それに一歩一
歩近づくことを楽しみに仕事していることでしょう。また、仕事を
通じて人に喜んでもらうことを生きがいにして仕事に励んでいるこ
とでしょう。

私はこんなところに「何のために仕事をするのか」という問いに対
する答えが隠されているように感じます。

何のために仕事をするのか?(1)

2009年12月03日

どんな仕事についているにしても、標題の問いについて考えること
はとても大切なことです。

例えば、自塾の大学生のアルバイト講師にこの質問をしたとします。
「生活費を捻出するため」という人も講師の中にはいるかも知れま
せん。一方、「生徒との触れ合いが楽しく、自分自身の向上にもな
るから」という人もいることでしょう。

この問いに関して、次のような寓話があります。

ヨーロッパのある町で、3人の石工が石を切り、壁を作っていまし
た。このとき、通りかかった人が「あなたは何をしているのですか?」
と、それぞれの人に質問しました。

そのときの答えは次の通りでした。

さて、京都ではまだまだ紅葉が見頃です。

これは相国寺の紅葉です。

もみじの赤と空の青のコントラストがきれいでした。

写真はこちら→https://www.tsumugi.ne.jp/photo/torii/091203/syoukokuji.html

「できない理由」を考えるより「どうしたらできるか」を考える

2009年12月02日

私たちは困難なことがあるとどうしても「○○という原因があるの
で〜できない」とか「○○だからそれは無理だ」と考えがちです。
しかし、そう考えてしまうと、もうその件はそれで終わりとなって
しまいます。

例えば、このブログも、「今日は朝早くから出かける用事があるので
今日は無理だ」と考えるなら、書けていません。

そう考えるのではなく、「何とか出かけるまでに書いてしまいたい」
と思っていると「じゃあ、どうしたらその時間がとれるか」と考え
られるようになります。

私はこのような考え方の違いが、人の人生の方向性を分けていくよ
うに思います。

「できない理由」ならいくらでも考えつくことができますが、それ
では進歩がありません。

いつも「困難かも知れないが、どうしたらできるか」を考えたいも
のです。

たらいの水(2)

2009年12月01日

おわかりのように、水は手の間をすり抜けて逃げていってしまいます。

もう一人の人は「まずあなたから先にお使い下さい」と相手の方に押し
やります。すると相手の方に行った水ははね返って、自分の方に帰って
きます。

この例えのようなことは日常生活において、いろいろな場面で見ること
ができます。

例えば「相手からできるだけたくさんのものを得よう」とばかり考えて
いる人のまわりには、だんだん人が集まらなくなってきます。逆に、
いつも相手に、例えば「何かいい情報とかを提供しよう」と考え行動し
ている人のまわりには、もっとたくさんのいい情報が集まってきます。

私は「たらいの水」の話を聞いて「これはとてもいい話だ。いつも心が
けよう」と思いました。