あるきこりの話(2)
2007年09月28日
4日目、いつもより早く起き、暗いうちから働き、やはり日暮れまで
一心不乱に斧をふるった。
それなのに5本しか倒せなかった。そのきこりは、「今まで以上にが
んばっているのに、なぜなんだろう」と悲嘆に暮れた。
次の日、気も狂わんばかりに斧をふるっているとき、ある老人が彼
のそばを通りかかった。そして言った。「若い人や、少し斧を研ぐ
ことを考えたらどうだろう。」
彼は答えた。
「だめだ。木を切るので手一杯でとてもそんな暇はない。」
いかがでしょうか。
私自身の反省として、忙しさに追われてしまい、「この仕事を能率的
にこなせないか?」とか「他の人に任せられないか?」などと考えな
くなってしまうところがあります。
このきこりも、むしろ1日ゆっくり休んで、斧をしっかり研げば
次の日は再び10本の木を切り倒せるようになるかも知れませんね。