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平安神宮神苑の桜

2020年04月05日  文責:平野

まだまだ花冷えの天気が続いております。皆様におかれましては、新型コロナウィルスの影響で、ご苦労されていることと存じます。さて、私は先日たまたま車で平安神宮の前を通りました。平安神宮神苑の桜は、かつての文豪達がこぞって作品に取り入れるほど愛した美しさです。まず入口を入ってすぐのところに、たくさんの紅枝垂れ桜が植えられており、思わず感嘆の声が漏れるほどの美しさです。この平安神宮の神苑は、明治時代の代表的な日本庭園で、東・中・西・南の四つの庭からなる、総面積約10,000坪の広大な池泉回遊式庭園で、明治の有名な造園家7代目小川治兵衛らの手によるものだそうです。こちらの桜は染井吉野より紅枝垂れの方が多いのですが、かわいいピンクの花が枝にたわわに咲いて風にゆれる様は、本当に優雅で美しいものです。また、東神苑には池を横断するように橋殿(はしどの)があり、池の真ん中から見る景色は、周囲から見るのとはまた違った風情が楽しめます。神苑は桜だけでなく、夏には杜若や花菖蒲、秋の紅葉、冬は椿や山茶花と、季節ごとに四季折々の花々を楽しむことができるそうです。早く穏やかな日々が戻ることを祈りつつ、桜の美しさにしばし心を癒されたひとときでした。
写真はこちら:
http://www.tsumugi.ne.jp/photo/yomoyama/20200413.html