同志社大学と梅の花
2019年03月04日 文責:平野
昨年の今頃は、北野天満宮の梅の花もまだまだ蕾が固く、見頃は随分後だったように記憶していますが、今年はやはり暖冬なのでしょうか?京都のあちらこちらで、梅の便りが聞かれるようになりました。今回は私の通勤路になっている、同志社大学のキャンパス内にある梅の花をご紹介したいと思います。同志社大学と言えば、関西の私立大学の中ではトップクラスであり、最近では卒業生の芸人さんがクイズ番組で活躍したりして、ご存じの方も多いのではないでしょうか。また、6年程前の大河ドラマ「八重の桜」では、創始者である新島襄の妻、八重が主人公として描かれたことでも一躍有名になりました。新島襄は幕末の激動期、国禁を犯して脱国し、約10年間にわたりアメリカ、ヨーロッパで学びました。そしてキリスト教の洗礼を受けて帰国し、明治8年、京都の地に前身となる同志社英学校を設立しました。この、当時としては珍しいキリスト教の精神に基づいた教育は、現在でも新島襄の建学の精神とともに、学生が学ぶべきカリキュラムの一貫として、組み込まれています。キャンパスの敷地内には歴史を感じさせる重厚なレンガ造りの校舎が建ち並び、スケッチブックやキャンバスに写生をする方を見かけることもあります。また、いたるところにベンチが設置されており、学生達が楽しげにおしゃべりに興じたり、静かに読書を楽しんだりと、みなそれぞれキャンパスライフを満喫しているようです。昔、何かの本で読んだのですが、良い大学の条件の一つに、学生が授業以外の時間にも校内に居場所があることが挙げられるそうです。そういう意味でもこの同志社大学は、良い大学と言えるのかもしれません。
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