「京都・嵐山花灯路」と嵐電嵐山駅の「キモノ・フォレスト」
2017年12月26日 文責:平野
今年も残すところあとわずかとなりました。皆さんも、なんとなく気忙しい日々をお送りではないでしょうか。この時期はクリスマスなどもあり、街のあちらこちらで美しいイルミネーションを見ることが出来ますね。その中でも今回は、京都の初冬の風物詩としてすっかり定着した、「京都・嵐山花灯路」をご紹介します。昼間とはまた違う、ライトアップされた嵐山の美しさをお楽しみ頂けたら幸いです。
この「京都・花灯路」とは、「京都の夜を『灯り』と『花』で彩る」をテーマに、2003(平成15)年に東山地域で始まりました。(東山地域は例年三月開催)その後2005(平成17)年からは、嵯峨・嵐山地域でも行われるようになり、約2500基のLED電球を使用した、露地行灯の「灯り」とボリューム感のある生け花作品の「花」が、地域一帯を華やかに演出しています。また、花灯路開催期間中は、近辺にある寺院などで夜間の特別拝観を実施しています。こちらもそれぞれに美しくライトアップされ、冬のピンと張りつめた空気の中、厳かな雰囲気を漂わせています。
嵐山への行き方は、JRや阪急電車、市バスなど色々ありますが、今回私は、通称「嵐電(らんでん)」と呼ばれる京福電車に乗って行きました。この電車は京都市内では唯一の路面電車で、車両自体にもレトロ感があり、車や他の電車とはまたひと味違った趣が楽しめます。また、この嵐電の嵐山の駅には、ホームに「キモノ・フォレスト(友禅の光林)」と名付けられたスポットがあり、こちらも私たちの目を楽しませてくれます。この「キモノ・フォレスト」とは、京友禅の生地をアクリルで包み、高さ約2mのポールにしたものを駅構内や線路脇のいたる所に設置し、京友禅の林に見立てたものです。その数なんと600本!ポールにはLEDが仕込まれていて、夜には優しい光に包まれた幻想的な光の森に変わります。
今年の花灯路は終わってしまいましたが、こちらのライトアップは毎日実施されていますので、昼間明るいうちに嵐山周辺の散策を楽しみ、陽が沈んだら再び駅に戻って、様相が一変した駅構内を楽しむのはいかがでしょうか。
(写真はこちら:https://www.tsumugi.ne.jp/photo/yomoyama/171225.html)