偉大な助教授の定年
2015年04月06日 文責:塩原
原発に反対してきた大学助教授が,定年退職をむかえたというニュースをみました。
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんは,原子力を学び,その危険性に気づいて放射線被害を受ける住民の側にたって活動をしてきたそうです。
小出さんによると,
「原子力発電所は危険だから都会にはつくれない。過疎地にたてるしかない」と聞いて,そんなものをたててはいけない,と思ったと語っていました。
小出さんは反原発を唱えることが原因で就職内定を取り消され,また京都大学原子炉実験所に採用後も教授になることもなく,助教授のまま定年をむかえられたのです。
それでも,
「私にとっては理想的な仕事場です。ずっと自分の好きな研究を続けていられます。本当に幸せだと思います」と断言する小出さんを,本当に素敵な方だと思いました。