スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

電車乗り換え経路

2015年03月25日  文責:塩原

展示会シーズンになると,見知らぬ土地へ出かける機会が増えます。

特に東京周辺で電車を乗り継ぐことになると,前もって入念に乗り換える駅などを調べ,

紙に書いて持って行きます。

先日,そのメモについて
「珍しいよね。最近,そういうメモを持っている人あんまりいないよ。
スマートフォンで検索した画面でいいんじゃない?」
と言われました。

確かにそうかもしれません。
でも,急いでいるときにスマートフォンがうまく起動しなかったらと考えてしまいます。

また,一度書くことで,結構記憶しています。
自信がないときに,そのメモで確かめる,という感じです。
そう考えると,「書く」という行為は記憶に残す効果があるように思います。

小社の教材に,「なぞり書き」するコーナーがあるものもあります。
(「数学の要点」「ステップ式英語」「時差・資料問題の達人」など)

手前味噌ではありますが,きっと記憶するのに効果があると思います。
興味があれば,ちょっとのぞいてみてください。
詳細はこちらから
https://www.tsumugi.ne.jp/

地元における黒千代香の扱い

2015年03月18日  文責:川口

お酒が好きです。
種類は問わず何でも好きなのですが,
ビールや芋焼酎は,特に登場する機会の多いお酒です。

その焼酎について,
ひとつ気になっていたことがあります。
それは酒器である黒千代香(くろじょか)の存在です。

これは,鹿児島の物産を扱っているお店などで目にする
黒くひらべったい急須のような器で,
焼酎を温めるために使います。

しかし,それ以上のことは知りません。
使ったことも,使われている現場を目にしたこともありません。

鹿児島県民の皆さんは,はたしてこの酒器を使って
いつも晩酌しているのか,
はたまた,京都における舞妓さんの京言葉のように
一般には「そんなん使わへんでー」といった存在なのか,
気になって,先日,鹿児島の従兄弟に訊いてみました。

以下に,その返答を掲載します。

「結論から申しますと,ほとんどのご家庭には
黒千代香自体,無いと思われます。
贈答品としてもらったりすることがあるので,
押し入れで眠っていることはあるかもしれません。

では何故,一般的に使われないのか?
それは,黒千代香が直火にかけねばならず
晩酌が日課の我々酒飲みには
ちょっと面倒くさい代物だからです。

ただ,朝,仕事に行く前に
焼酎と水を黒千代香に注ぎ,前割りをして寝かせ
帰宅後に火を入れて楽しむ,なんて通な方も稀にいます」

「面倒くさい」というのは
酒飲みならでは,と笑ってしまいましたが,
出勤前に晩酌の楽しみを用意しておくというのも
なかなかオツというか,素敵な楽しみ方だと思いました。

自分も面倒くさがりなので,
いつか,従兄弟に「通な方」を紹介してもらって
出勤前仕込みの美味しい焼酎をいただきたいと思いました。

食育

2015年03月10日  文責:塩原

テレビ寺子屋の、食育についての講座に、思わず見入ってしまいました。

まず、子どもの味覚について。
子どもの味覚は9歳でできあがるそうです。
最初は糖質・脂質を好み、野菜によくある苦味などをいやがるのですが、
大人になるに従って、自然にその苦味をおいしく感じられるそうです。

そこで問題になるのが、母親の「何が食べたい?」という言葉。
子どもの食べたがるものばかり与えてしまっては、育つはずの味覚も
育たないのだそうです。

また、こんな話もありました。
高校生になり、お弁当を持って行くようになった息子。
ある日、せっかく作ったお弁当を、持たずに学校へ行ってしまったそうです。
母親が息子になぜ、作ったお弁当を持って行かなかったのかと尋ねると、
「だって、包んでなかったから。」

お弁当が包んでなかったら、自分で包んで持って行くという発想が育てられ
ていなかったのです。

母親が何でもしてしまうことで、子どもの仕事は「やってもらうこと」に
なってしまうそうです。

そもそも子どもは何でもやりたがるもの。
いやがっているのは、むしろ大人だというのです。

子どもの成長に期待し、何でも挑戦させることが大切なのかもしれません。

「反日」でも「親日」でもなく

2015年03月02日  文責:川口

先日,夜のNHKニュースで,
いま中国国内で,日本文化を紹介する雑誌が
飛ぶように売れている,
という報道がありました。

雑誌のタイトルは,「知日」。
文字通り,日本を知ろう,というコンセプトです。

その雑誌には,
「制服」「明治維新」「奈良美智」(現代美術家)「禅」などの特集記事があり,
型にはまらない切り口が斬新だと思いました。
また,誌面のデザインが素晴らしく
ニュースを見ながら,その日本語版というものを
即,ネットで注文しました。
(決済を完了したときには,既に「品切れ」と表示が変わっていました。
おそるべし,テレビの力!)

日本語版は,現在に至るまでに刊行された「知日」の
ダイジェスト版のようなものなのですが,
随所に中国人読者の声が載っていて
彼らが,雑誌の,ひいては日本文化の
どこに共感したりしているのかがわかり
非常に興味深いです。
(誌面の色使いやレイアウトなどもやはり素敵でした)

編集長の蘇さんは,昔からの読書家であり,かつ
日本についての知識もさぞや豊富なのかと思いきや,
ご本人曰く,そのどちらでもないようです。

ただ,「(普段あまり)文字を読まない自分でも,
『本当に読みたい,欲しい』と思う本を作る。ただこれだけ」
とコメントしています。

「知日」の刊行には,厳しい審査など
様々な障壁もあるようですが,
知りたい・伝えたい,という力が束になると
まさに,「ペンは剣よりも強し」となるのではないでしょうか。

いま,日本と中国の関係は
総じて良くないとされています。
ただ,「反日」でも「親日」でもない
純粋に日本を「知りたい」と思う層が数多く存在することに,
心強く,嬉しく思いました。
また一方で,「知中」や「知韓」も必要なようにも感じました。

(「知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!」↓ ※日本語版「知日」)
https://www.usio.co.jp/html/books/shosai.php?book_cd=3904