甲子園の土
2014年07月11日 文責:川口
いよいよ夏本番,ですね。
夏と言えば高校野球。
かつて自分も高校球児として,
白球を追いかけておりました。
よくある公立高校の弱小チームだったのですが
3年生最後の夏も,よりによって
甲子園常連校と初戦でぶつかり
華々しく散りました。
甲子園は遠い夢に終わりましたが,
その年は記念の大会で,
全国から選ばれたマーチングバンドが
開会式で行進するという催しがありました。
我が母校は,吹奏楽部が強豪だったのですが,
なんとそのマーチングバンドの一つに選ばれ
甲子園出場を叶えてしまいました。
野球部でなく吹奏楽部が甲子園の土を踏む
というのは,見方によっては屈辱的なものですが,
自分は吹奏楽部の友人F君に
(土,拾ってきて!)
とお願いし,夏休み明けに
ビニール袋いっぱいに詰まった甲子園の土
をしかと譲り受けました。
重い楽器を背負って,暑いグラウンドの片隅で
観衆の目もあろうに
こそこそと土をかき集めてくれたF君には,
今更ながら,悪かったなぁ…と思いますが,
「土」を見るたびちょっと笑ってしまいます。