「原点回帰の出版社」
2013年11月12日 文責:川口
と言っても弊社のことではありません。
先日読んだ「計画と無計画のあいだ」という本の著者,
三島邦弘氏が設立したミシマ社のことです。
出版業界を取り巻く現状を打破すべく,
「原点回帰」を標榜するミシマ社。
その仕事ぶりには,たぎる熱とゆるい遊び心がバランスよく入り混じっているようで
久々に爽快な読後感を味わえた一冊でした。
送られてきた「読者カード」には必ず手書きで返事を出すとか,
「野生」を尊重するがゆえ,隙間だらけの古民家にオフィスを移すとか,
彼らの起こすアクションの数々はアナログだったり,無計画だったりしますが,
自らの経験と感覚で,業界の「常識」や「当たり前」をかいくぐっていく様には
潔さすら覚えます。
何よりも,読者を最も大事にする姿勢がひしひしと伝わってきて
ミシマ社の超ジャンルな本をぜひ買ってみたい,と思わせます。
ミシマ社のような一般の出版社と異なるところは多いですが,
魅力のある本づくりという点では見習うところ数多でした。
ミシマ社↓
https://www.mishimasha.com/