教科書に載った小説
2013年05月14日 文責:川口
先日,本屋で,「教科書に載った小説」という文庫を
見つけました。
タイトルどおり,過去に中学や高校の国語教科書に
掲載されたことのある短編小説をまとめた本で,編者は
「だんご三兄弟」や「ピタゴラスイッチ」のプロデュースでも
知られる佐藤雅彦氏。
これは迷わず即購入です。
短編を読むのは久しぶりでしたが,
いやはや,いろいろな作品を前に唸るばかりでした。
活字という,ただでさえシンプルな表現媒体にあって
短編小説は,さらに余分な肉を削いだストイックな感があり,
それでいて,読者の気持ちを突き動かす力を秘めている―
すごい世界だなぁと実感しました。
(ここに載っている安部公房の小説は,なんと見開き2ページで完結)
ここに出てくる小説は,派手さはないものの
じんわりと静かに心に迫る話が多いです。
縁側に寝っ転がって本を楽しむにも,いい季節です。
https://www.amazon.co.jp/教科書に載った小説-三浦-哲郎/dp/4591103188