スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

雛飾り

2013年03月01日  文責:塩原

もうすぐ桃の節句ですね。
通りすがりのロビーに立派な雛飾りがあり、思わず近寄ってしまいました。

最初に目についたのが、下段にある茶道具。
確か、自宅にあった雛飾りにはありませんでした。
さすが、京都らしいなあと感心してしまいました。

順に上へと視線を移すと、あれ?5段目にいらっしゃる3人のおじさま達のうち、
両端の方ってほうきを持っていたっけ?

自宅の人形を思い出してみると、確か袋のようなものがついた長い棒だったような・・・。
地域によって、持ち道具も変わるのかな。玄関の前をこまめに掃除する京都
ならではなのかな?
と気になり、調べてみました。

すると、5段目の方々は「仕丁」といって、宮中で雑用をする方々なのだそうです。
御所の掃除道具のほうき、ちりとり、熊手が持ち物ですが、関東では、大名行列を
する際の台笠(帽子をかけるもの)、沓台(靴をのせる台)、立傘を持っていると
いうことでした。

どうやら愛知にある私の自宅のひな人形は、関東方式だったようです。

それにしても、この「仕丁」3人組は、怒り上戸、泣き上戸、笑い上戸なのだ
そうです。いろいろな表情をしながら仕事をする人の姿は、今も昔も変わらない
のかなと思います。