戦力外通告
2012年12月27日 文責:川口
今年も残りわずかとなりました。
この時期になると,華やかな舞台裏で
やむなくチームを去るスポーツ選手の特番などが組まれ,
プロの世界の厳しさを感じずにはいられません。
先日,コンビニに行くと,
この夏に「新しい日本酒」として盛大に販売されていたお酒が
あっさり,「100円シール」を貼られて並んでいました。
新しい,というのは,アルコール分が低く,350ml缶に入っているという点。
日本酒に馴染みのない層をターゲットにしたようで,
飲み口が軽く,飲みやすいという反面,
あっさりしすぎて,本来の「日本酒好き」には物足りないかな
とも思える商品でした。
また,行きつけの酒販店での光景。
これも,夏にかなりのスペースで大きく売り出されていた
アジア某国のビール(小瓶)が
やはり「100円シール」状態に…。
ヒマラヤの清冽な雪融け水で作られた,という点をPRされていたのですが,
パンチがなかったのでしょうか。
店を訪れるたび,販売スペースが縮小されていたのが気になっていました。
皆さんご承知のとおり,
「100円シール」が貼られた後の商品は,店頭から姿を消すのが常です。
一度は華々しくスポットライトを浴びた後,戦力外通告を受け,
第二の人生を歩む選手と重なり,胸が痛みます。
(第二の人生がない分,思わず私はそれらを買ってしまいます)
来年もたくさんのお酒が新たに発売され,瞬く間に消えていく―
そんなドラマが繰り広げられるのでしょう。
人とも,お酒とも,また新たな一期一会を楽しみにしたいと思います。
今年も都麦出版をご愛顧いただきまして
誠にありがとうございました。
2013年も,何卒,よろしくお願いいたします。
皆さま,良い新年をお迎えください。