「もの忘れ」
2011年11月22日 文責:石井
出張が続くと、時々電車の網棚に荷物を置き忘れてしまいます。
一番多いのが、座席でうとうとと眠ってしまい、駅到着ではっと気づいてホームに飛び出すパターンです。
大抵は、「しまった」と気がついた瞬間に扉が閉まる、質の悪いコントのような展開を見せます。
これまでも、スーツや手提げカバン、お土産などを忘れており、数々の前科がある身ですが、先日特急で京都に帰った折も、危うく忘れ物をしかけるという出来事がありました。
幸いすぐに気づいたので、取りに戻り事なきを得たのですが、入れ違いに、同じような仕事帰りの若者が荷物の忘れに気づき、彼の方は間一髪でアウトになりました。
見れば顔面蒼白で呆然としていたので、私は駅員さんを呼びに走りました。
経験から言えば、列車の中に忘れ物をしても、すぐに対応すれば荷物はほぼ間違いなく戻って来るのです。
聞けば彼は、パソコンを入れた鞄一式忘れたそうです。早速無線で電車の車掌に連絡してもらい、荷物は大阪で無事保管してもらえる事になりました。
大変逆説的な言い方なのですが、こういう時、「もの忘れ」がひどいというのも人の役に立つことがあるのだと、ちょっと嬉しくなります。