無縁社会
2011年03月14日 文責:巽
この度の東日本巨大地震で被災された方には
心からお見舞い申し上げます。
また、一日も早い復旧復興を心からお祈り申し上げます。
少し前に、NHKの無縁社会という番組を見ました。
その内容は、現在の日本社会を憂う内容でした。
日本は今、大きく変化しました。
昔と比べて、人間関係が希薄になり、
他者とのかかわりを持たない単身者が増加の傾向にあるのです。
それには様々な原因があります。
携帯やネットの普及により、お互いの顔を見ることなくコミュニケーションを
取れるようになったこと、結婚観が昔と大きく変化してきたこと、
少子高齢化社会になってきたことなどです。
そして、現代社会は人と人との繋がりが生まれにくくなってきたと
番組内で評されていました。
確かに、私が子どもの頃と比較してみると、
ご近所同士の付き合いなども大幅に減り、同じ町内に住んでいながら
自分とは全く係わり合いの無い、「無縁」の人々が沢山います。
自分も含めて、日本人は日常生活において、
あまり他人に干渉しなくなってきたのだなと思うことがあります。
しかし、今回の大震災で、被害を受けた方々のために
何かできることはないかと、沢山の人が行動を起こしている様子が
テレビから流れてきています。
震災の被害を受けた方々も、自分自身が大変な状況にも関わらず
昨日までは顔も知らない他人同士だった人々が、助け合いながら
この震災を乗り越えようと頑張っている様子が報道されています。
他人には興味を示さなくなりつつあるといわれてはいましたが、
いざという時に助け合えるのが日本人なんだと感動しました。
まだまだ、日本は「無縁社会」とは言えないのではないでしょうか。