サンタクロースへの手紙
2010年12月17日 文責:巽
だんだんと街がクリスマス一色になり始めてきました。
街を歩いているだけで、なんだか心躍る季節の到来です。
小学生の頃、毎年サンタクロースに手紙を書いていました。
正確には親に書かされていたというほうが正しいのかもしれませんが。
毎年11月になると、親が用意した便箋に
自分がいかに良い子に1年を過ごしたかということと、欲しいものを書いて
フィンランドのサンタクロース村に送っていたのです。
そして、12月のクリスマスの頃に、サンタクロースから手紙が届くのです。
中はもちろん英語です。
当時の私は英語など知る由も無く、書いている内容など当然わかりません。
なので、手紙の中に書かれてあるイラストだけを楽しんでいました。
しかし、親は私のそのような姿をあまり良く思っていなかったようです。
「人からもらった手紙を読まないのは失礼だから、何としてでも読みなさい。」
と言って、私に使い方もわからない英和辞典を渡してきました。
それから、文法も何もわからないまま単語だけを調べ、
その意味だけをつないで「多分こんな事を書いているのだろう。」と
推測しながら読んでいました。
なぜそんなに必死になっていたのか言いますと、
「これをちゃんと読んでおかないと、サンタクロースがプレゼントを
持ってきたときに、『手紙になんて書いてあった?』と聞いてきても
答えられないかもしれない。そうしたらプレゼントももらえないかもしれない。」
と考えていたからです。
自分にもこういう時期があったなと久しぶりに思い出して、可笑しくなりました。