スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

心配り

2010年06月22日  文責:巽

先日、入院中の母のために、病院内で履くための
底の平たい靴を買いに行きました。

サイズはすでに聞いていたので、すぐに見つかるだろうと
思っていたのですが、いざ靴屋さんに行ってみると
種類が豊富で、どこに何があるやらさっぱりわかりませんでした。

いつもは男性用のコーナーしか見ないので、全く気づかなかったのですが
女性用の靴というのは、デザインが豊富であることに驚きました。
よく見れば、男性用のフロアよりも女性用のフロアのほうが
圧倒的に広いのです。

私はすっかり焦ってしまい、
何を買っていいのか全然見当がつきませんでした。

仕方が無いので、女性の従業員さんに声をかけると
私が探していたような靴があるコーナーへと連れて行ってくれました。
その時に、私が「病院にいる母からの頼まれ物なのですが」と伝えると
彼女は「でしたら、一緒にお母様にぴったりの商品をお探しします」と言ってくれました。

そして、彼女は私の母の年齢や好きな色を尋ねてきて、
一緒に真剣に探してくれたのでした。

そして、ちょうど母の好みに合いそうなものを見つけたので
お会計をすることにしました。

その時、「はやく元気になると良いですね。退院されたら
一緒にお店に来てくださいね。」と言われました。

この店員さんは、お店でお金を払う人だけお客として見ているのではなく
その背景に存在する、靴を必要としている人にまで意識が向いているのだなと
思うと、店員さんというのも奥の深い仕事なのだなと思えるようになりました。