スタッフブログ!つむぎ内・外よもやま話

病院にて

2010年05月21日  文責:塩原

先日病院の待合室で、ふと手にとった雑誌に、気になる記事がたくさん
掲載されていました。

とたんにその雑誌が欲しくなり、発行月日を見てみると、バックナンバー
にあたります。
駄目元で、受付にいるちょっと年配の看護士さんに、この雑誌が不要
になったら、購入させていただくことは可能か聞いてみました。

「多分大丈夫ですよ。お金なんて払わなくていいじゃないですか。
今度来院される日とお名前とご連絡先を教えて下さいますか?」
とあまりに好意的に承諾して下さり、驚いてしまいました。

診察をうけた後、来院する日をお伝えしようと受付にいくと、先ほど
対応してくださった年配の看護士さんが見あたりません。
別の若い看護士さんに事情を説明すると
「雑誌をお譲りすることはできないんですよ」ときっぱり言われました。

「やっぱりね~」と少しがっかりしているところへ、最初にOKの返事
をくださった年配の看護士さんが帰ってきました。
「雑誌はあげられないんですよ」と、若い看護士さんが年配の看護士
さんに教えるように告げると、年配の看護士さんは、
「ええ、そうなんですか?」と驚き、私に
「ごめんなさいね、私てっきりいいものだと思って。よかったら一枚
10円でコピーしますので。どこが欲しいですか?」
と仰ってくださいます。

私が欲しいページを選ぶと、年配の看護士さんは別のスタッフの方を
呼び、コピーをお願いしてくれました。
そのスタッフの方も気さくに接してくださり、私が選んだページに歩き方
のコツについての記事があるのをみて、
「こうやってやるのよ。」
と実践してみせてくださったり、
「この記事、良いわねえ。私の分もコピーするわ」
と仰ったりで、とても楽しいひとときになりました。

コピーも終わり、スタッフさんにお礼を言って、受付に料金を払いに行くと、
先ほどの年配の看護士さんは
「本当にごめんなさいね。私、歳はとっているけど新人なんで、わかって
ないんですよ。コピー用紙が雨に濡れると行けないから、袋あげるわね」
と手提げ袋までくださいました。

私のわがままに、こんなに親切に対応してくださったことに感謝の念が
沸き上がりました。また、その年配の看護士さんや気持ちよくコピー
をとってくださったスタッフの方とのやりとりがとても楽しく、心が温まった
のを感じました。

私もこのお二方を見習い、温かなオーラを発せられる人になりたいと
思った出来事でした。