久々の電話
2010年04月12日 文責:巽
先日、アメリカの高校に通っていた時にお世話になった
経済学の先生に国際電話をかけました。
3年ぶりに声を聞いたのですが、以前と全く変わらず
お元気そうでした。
先生は、授業に対して非常に厳しく、
教科書の予習として、まだ授業で習っていない章を読んで、
内容を要約するという宿題がいつも出されていました。
まだ学校に通い始めた頃は、英語がよくわからない状態だったので
周りの人が普通にできる「教科書を読む」ということすら中々できず
要約もほとんどできませんでした。
ある日、先生が「どうして宿題をしてこないのか」と尋ねました。
私は、正直に
「教科書を読むだけで精一杯です。また、何が書いてあるのかも
よくわかりません」と伝えると
「ならば、毎日放課後教室に来なさい。わかるように説明してあげましょう。」
と言って、わざわざ私のために時間を割いて、補習を行ってくれたのでした。
先生は、時間の許す限り私に付き合ってくれました。
英語もあまりうまく話せなかった私に、ただでさえ難しい経済学を
わかりやすく教えるというのは、今考えれば至難の業だと思います。
そうして毎日補習を受けてるうちに、少しずつではありますが
内容も理解できるようになりました。また、経済学だけではなく
英語についても色々と教えてもらいました。
難しい授業でしたが、一番やりがいのあった授業でした。
あの先生の授業を受けることができたことは
私の人生を形成する上で、大きな役割を果たしているのだと思います。