桜の森の満開の下
2009年04月10日 文責:藤井
この数日、京都は天気の良い日が続いています。
小社の近くの御所の桜も、鴨川べりの桜も、満開です。
明るい光の中で、満開の桜を見ていると、本当に幸せな気持ちに
なります。
桜は、多くの人の創造力をかき立てるようで、歌・絵画・小説などに
は桜をモチーフにした作品が、沢山あります。
その中で、私が真っ先に思い出すのは、「桜の森の満開の下」という
坂口安吾の小説です。
この小説を読んで、桜を見ると、読む以前とは違った桜の姿が見えて
きます。あれほど明るく幸福感を漂わせていた桜の美しさが、どこか
影があるというか、おどろおどろしさのある美しさに感じられてくる
のです。言葉の力とは、不思議なものです。
今年は、本当の満開の桜の下で、この小説を読んでみようと計画中です。
いったいどんな気持ちになるのでしょうか。楽しみです。