私は貝になりたい
2008年12月10日 文責:小泉
最近、映画館に足を運んで『私は貝になりたい』を観てきました。
この話はリメイクで、ちょうど半世紀前にオリジナルがあったようですが、
私は初見でした。
よくテレビや雑誌などでのPRを目にしますが、そこには大抵「感動作」とか
「あたたかな家族の絆」などと書かれています。
確かにそれもありますが、そういったプラスの面を食い尽くしてしまうくらい、
暗く重く悲しい話だと感じました。
劇中では何度も目を背けたくなるシーンがありました。
約3時間、ずっと息が詰まる思いでした。
「こんなことが実際にあったのか……」
と、私の想像では追いつけないことばかりでした。
今でも映画の恐怖の余韻を引きずっています。
主演の中居正広が見せた、狂気的な表情が忘れられません。
決して楽しい映画ではありませんが、こういった事実こそ、世代をまたいで
受け継いでいくべき話だと思います。
その度、私たちは過去にあったことを忘れないように、自身を戒めていく
ものだ……と。
ここでは到底語り尽くせない映画です。
是非、実際にスクリーンで観ることをおすすめします。