裁判制度の実態
2008年03月05日 文責:小泉
先週末、立て続けに映画を三本ほど観ました。
その中でも印象に残ったのは、アカデミー賞にもノミネートされた『それでも
ボクはやってない』です。
痴漢に間違われた主人公が、無実を主張するため、裁判で闘っていくという
物語。
あまりにずさんな日本の裁判の実態に愕然としました。
その実態とは、主人公の言い分を、警察も弁護士も裁判官もまともに取り合
おうとせず、「早く罪を認めなさい」と事実をねじまげるばかりだというのです。
主人公はもちろん、家族や友人の人生までも変わってしまう事件なのに、
これが裁判の現実かと思うと、憤りすら覚えました。
しかし、被害者からの目線、裁判官からの目線でも事件は描かれており、どの
立場に置き換えても共感するところがあります。
公平であること、平等に物事を見ることは、口で言うほど容易くはないと痛感
しました。
また、こういった問題は決して他人事ではありません。どの立場に置かれても、
劇中の言葉にある、
「無実の人間を裁くことだけは、絶対にしてはいけない」
ということを肝に銘じておこう……と思います。