信楽焼のたぬき
2007年12月17日 文責:羽根
先日、滋賀県の信楽市に行ってきました。
信楽といえば信楽焼が有名です。
そもそも信楽焼のたぬきが有名になったのは、昭和30年頃からです。
江戸時代からたぬきは「他を抜く」に通じる縁起物として、定評がありました。
焼き物に限らず、掛け軸や置物でも人気がありました。明治時代末期に藤原
鉄造という陶芸家が信楽に移住し、愛くるしいたぬきを作りました。これが評判
を呼び、たぬきの名産地として信楽が有名になったのです。
信楽焼のたぬきのつくりは「八相縁喜」と呼ばれています。この意味は次の8つ
を表しています。
(1)笠は災難から身を守る
(2)丸い目は気を配り物事を正しく見る
(3)顔は愛想よく
(4)徳利は飲食することに困らない
(5)通(通帳)は世渡りと信用
(6)腹は落ち着きと大胆さをもつ
(7)袋は金運に恵まれる
(8)大きな尾は物事の終わりはしっかりとする
この「八相縁喜」が商売をする人達に縁起物として受け入られ、今でも多くのお店
に飾られています。
近年の風水ブームもあり、今では黄色・ピンク色・青色・白色・緑色とさまざまな
たぬきがありました。
夏には年に一度の陶器市がありますので、参加したいと思います。
信楽焼のお店の様子を撮りましたのでどうぞご覧下さい。
https://www.tsumugi.ne.jp/photo/071217/